前歯で物が噛めない(開咬)

前歯で物が噛めない!
それは開咬という
噛み合わせのせいかも…

前歯で物が噛めない!それは開咬という噛み合わせのせいかも…開咬(かいこう)とは、噛んだ時に上下の奥歯は当たっているにも関わらず、前歯だけ垂直的に開いている状態です。
前歯は本来、食べ物を噛み切ったりうまく発音したりするのに、必要な歯です。この前歯がうまく機能できなくなるため、見た目以外にも様々な悪影響を及ぼします。

どうして開咬になるの?
主な原因

指しゃぶり

乳児の指しゃぶりは指先の感覚を育てるのに欠かせない行動です。成長に必要なものなので、「離乳食を卒業して幼児期へ移行する年齢になるまでの間」は、無理にやめさせないようにしましょう。
ただし、その時期以降になっても指しゃぶりがあると、開咬になりやすくなります。開咬から骨格的な不正咬合へ悪化する恐れがありますので、やめるよう促しましょう。

舌の癖や習慣によるもの

舌を突き出す癖が習慣化されると、内側から歯に力が加わるため、開咬になりやすくなります。

遺伝的な要因

稀なケースですが、骨格が遺伝して開咬に至ることもあります。

開咬によるリスクは
前歯で物が噛めない
以外にもある?

虫歯や歯周病のリスクが高まる

開咬によって口が閉じにくくなると、口腔内が乾燥した状態になります。乾燥によって唾液の量が減少すると、唾液の持つ抗菌作用や緩衝作用(口内のpHを中和させる作用)が弱くなります。それにより菌が増殖し、虫歯・歯周病のリスクが高まります。

発音が悪くなる

前歯に隙間が生じるので、空気が抜けやすくなります。特に「サ行」「タ行」「ラ行」の発音が不明瞭になります。舌ったらずで滑舌の悪い喋り方にもなります。

食べ物が噛みにくい

前歯が開いてしまうため、前歯を使って食べ物が噛み切れなくなります。

顎関節症になりやすい

開咬になると顎関節への負担が大きくなるため、顎が痛くなったりポキポキ音が鳴ったりする「顎関節症」のリスクが上昇します。

開咬は舌癖の改善が必須

開咬は舌癖の改善が必須開咬は舌癖と、密接に関わり合っています。開咬の原因として一番多いのは、「前歯が生え出す小学校低学年の歳に、舌を上下前歯の間に入れる舌突出癖があったから」だと言われています。その他、会話する時や唾を飲み込む時、前歯で食べ物を噛みきる時などに、上下前歯の間に入れる癖が身についてしまい、開咬がさらに悪化していくケースもあります。
矯正治療で開咬が改善できれば、舌を入れるスペースは失われるので、舌癖も解消されやすくなります。しかし、舌癖があると矯正治療を受けても改善されにくく、後戻りする可能性が高くなるといった懸念点もあります。そのため、舌癖を良くするための装置やトレーニングを行うこともあります。

前歯で物が噛めない状態
(開咬)は自分で治せる?

開咬を治すには、歯科医院で適切な治療を受けることが必須です。近年のインターネットでは、割りばしや輪ゴムで噛み合わせを変える情報がよく見られます。この方法は歯・歯茎に大きなダメージを与える可能性があるため、行わないでください。最悪の場合、歯を失うこともあります。

なお、舌癖が原因で開咬になっている場合は、舌癖のトレーニングで改善する必要があります。
以下のようなトレーニングにチャレンジしてみましょう。

  • 舌先を正しい位置(スポット)へ持っていく
  • 口を大きく開けて「あ」「い」「う」「ベ」と動かす(できれば一日30回行う)
  • 舌をスポットにつけながら水を飲む
  • 舌をスポットにつけながら「サ行」「タ行」を発音する

開咬の治し方

プレオルソ

プレオルソプレオルソとは、お口の周辺筋と舌を鍛えることで、小児期の歯並びを改善するために使用されている矯正装置です。ほぼ全ての不正咬合に適用できます。
開咬だけでなく、口呼吸(お口ポカン)の改善にも有効とされています。

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ワイヤー矯正(ブラケット装置)

ワイヤー矯正歯の表面に矯正装置を付け、そこにワイヤーを通していく矯正治療方法です。ワイヤーの力を利用し、歯を動かして歯並びを整えていきます。

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マウスピース矯正

インビザライン・ライト透明なマウスピースでできた矯正治療方法です。透明なため、治療中でも見た目を気にせずに過ごせます。また、食事や歯磨きの際は取り外しが可能です。

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