永久歯(大人の歯)が生えてこない・
足りない原因と治療法

永久歯(大人の歯)が
生えてこなくて心配…

永久歯(大人の歯)が生えてこなくて心配…一般的に、乳歯から永久歯へ生え変わる年齢は、6歳~7歳頃とされています。乳歯は、下の前歯から抜け始めていきます。
「6歳を過ぎても永久歯が生えない……」と不安になる方も多くいらっしゃいますが、生え変わるタイミングにはかなりの個人差がありますので、1~2年は様子を伺いましょう。
しかし中には、元から永久歯が存在していない「永久歯先天性欠如」や、何かしらの理由で永久歯が出てこないこともあります。
歯は一生ものですので、「子供の永久歯が生えてこない」とお悩みの方は、まずは当院へご相談ください。

永久歯が生えてこない!
生えるのにどのくらいかかる?

永久歯(大人の歯)が生えてこなくて心配…乳歯が抜けた後、永久歯が生えてくるには3ヶ月ほどかかります。3カ月以上かかっても問題はありませんが、半年経過しても永久歯が生えてこない場合は、歯医者さんを受診してください。

永久歯(大人の歯)が
生えてこない・足りない
主な原因と治療方法

永久歯が存在しない?「先天性欠如」

「永久歯の先天性欠如」とは、生まれつき永久歯が足りない状態です。通常、永久歯は全部で28本あります。先天性欠如が起こる歯は大体1〜2本で、多くても6本程度です。

先天性欠如になる原因は?

通常、永久歯が成長すると、乳歯の根は溶かされていきます。その結果、乳歯が自然と抜け落ちます。しかし永久歯がないと乳歯の根が溶けることはありません。それにより、乳歯が残ってしまい「大人乳歯」になるのです。

先天性欠如だった場合の治療方法
乳歯が抜けていない場合

乳歯が残っている場合は、そのまま大切に乳歯をケアしてください。ただし乳歯の寿命は永久歯よりも短く、大切にケアし続けても30代、長くとも40代までしか持ちません。

さらに、乳歯は永久歯よりも虫歯の発症リスクが高く、進行するスピードも速いです。その理由は、永久歯よりも歯質が弱いからです。厚みも永久歯の1/2程度ですので、虫歯になって歯が溶けだすと、すぐに歯の神経にまで到達してしまいます。

乳歯が抜けている場合

抜けていても噛み合わせが安定していると判断した際は、一度様子見を行います。ただし、歯が抜けたままでいると隙間が生じることで、咀嚼や歯並びに悪影響を及ぼしてしまいます。
乳歯が抜けた場合、以下のような治療をご検討ください。

■10代のうちに乳歯が抜けた場合

10代のうちに乳歯が抜けた場合、以下の2つを選択することが多くあります。

  • 入れ歯で補う
  • 他の永久歯が生え揃ったタイミングで矯正治療を行う

入れ歯ではなく、インプラントなどの手段もありますが、まだ顎の成長がみられる時期にはおすすめできません。

■20代以降に乳歯が抜けた場合

20代以降になると、入れ歯や矯正治療以外にも選択肢の幅が増えます。

  • 人工の歯根を埋め込み、人工歯を被せるインプラント治療
  • 両隣の歯を土台にし、繋げることで人工歯を固定するブリッジ治療

永久歯はあるけど生えてこれない

乳歯が早くに抜けてしまった

乳歯は、下から永久歯が生えて根っこが吸収されることで、抜け落ちていきます。しかし永久歯が大きいと、隣の乳歯の根っこも吸収されやすくなるため、通常よりも早く抜けてしまうことがあります。通常よりも早く抜けたため、永久歯が生えてくるまで時間がかかってしまう可能性があります。

治療方法

レントゲン撮影で永久歯の有無を確認します。確認ができたら、生えてくるまで様子を見ましょう。歯が生えてくるのには個人差がありますが、1年ほどかかる場合もあり、大体は時間が経てば生えてきます。その間、不安なお気持ちはいつでもご相談ください。

歯茎に厚みがあり、生えてこれない

歯茎に厚みがあると、永久歯が生えてくるまで時間がかかりやすくなります。
しかし通常は、1~2年後には自然と永久歯が生えてきます。定期検診をしても歯茎の中の永久歯に変化がないと判断した際は、治療を検討します。

治療方法

レーザーなどで少し歯茎を切ることで、永久歯が生えやすいように環境を整えてあげます。そうすることで、すぐに永久歯が生えてくることが多くあります。
それでも生えてこない場合、矯正治療を行い、歯を引っ張り出すこともあります。

永久歯が生えてくるスペースがない

現代は顎が細い子が増えています。そのため歯の生えてくるスペースが確保できず、「生えてくるのに時間がかかる」「歯が引っかかって生えなくなる」といったトラブルが起こるケースも少なくありません。

治療方法

矯正治療で、歯列を広げることによって永久歯が生えてくるスペースを作ったり、生えてこれないことの原因となっている歯の根元を動かすことで、自然と生えてくる場合があります。

永久歯が埋まってしまっている「埋伏歯」

永久歯はあるのに、顎の骨に埋まってしまっており、生えてこない歯を埋伏歯といいます。
主に歯が生えてくるためのスペースが十分にないことで埋伏歯になることがあります。

治療方法

埋伏歯は「犬歯(糸切り歯)」、「過剰歯(余分な歯)」と「親知らず」に多くみられます。犬歯の場合、矯正治療で正しい位置まで引っ張り移動させます。過剰歯や親知らずは、生え方の向きによって、歯並びに影響を与えてしまう可能性があります。その場合、抜歯を行う可能性があります。

乳歯が抜けた後の先天性欠如を
そのまま放置するのはNG?
デメリットとは

残っていた乳歯が抜け落ちたり永久歯が生えなかったりすると、隙間が生じてしまいます。
その隙間を放っておくと、他の歯が隙間に向かって移動するため、以下のようなトラブルを起こす可能性もあります。

すきっ歯(空隙歯列)

「すきっ歯」になると、歯と歯の間に食べ物が詰まりやすくなります。

正中のズレ

審美性(見た目の美しさ)を追求する場合、「お顔の正中(真ん中)」と「上下の歯並びの正中」はぴったりと合っていた方が良いとされています。しかし隙間のある方へ歯が移動してしまうと、お顔と歯並びの正中がずれてしまうこともあります。

隣の歯が傾く、歯が伸びる

隣り合っている歯が傾いたり、噛み合う歯が伸びたりすることがあります。その結果、歯並びが悪くなることも起こり得ます。歯並びが悪いと、歯磨きや食事にも悪影響を及ぼします。
見た目のコンプレックスになる可能性もあるため、早めに歯科医院へ相談しましょう。

永久歯(大人の歯)が
生えてこなくて不安な気持ちを
ご相談ください

永久歯(大人の歯)が生えてこなくて不安な気持ちをご相談ください見た目だけでは判断できませんので、まずは歯科医院にて、レントゲンを撮ることをおすすめします。レントゲンで永久歯先天性欠如や埋伏歯があるかどうかをしっかりチェックしますので、心配な方はお気軽にご相談ください。

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